【注意】起立性調節障害を重症化させやすい子どもの特徴と症状や対策について

最終更新日時 2017/12/16

起立性調節障害って放っておいちゃいけない病気なのかしら?

起立性調節障害は朝起きられないだけでなく、重症化すると不登校だけでなくうつ病や精神障害に発達する可能性があります。ここでは起立性調節障害が重症化しやすい子の特徴をまとめています。

起立性調節障害が重症化すると不登校だけでなく精神障害を併発する可能性があります。

 起立性調節障害が重症化した場合約7割の児童に精神障害が併発 し対応が困難になります。

重症化OD児が精神障害を併発すると約8割に不安障害、約2割にうつ病が発症します。

高校進学までにODが改善しない場合には中退をするケースも多くなります。

起立性調節障害は改善と再発を繰り返すことにより重症化する傾向にあります。

また性格や家庭環境によっても左右されるため具体的にどのような状態になるとODが重症化するのか見てみましょう。

 

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起立性調節障害の簡易チェック

起立性調節障害簡易チェック

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この起立性調節障害診断テストは起立性調節障害診断アルゴリズムで最初に行われる診断です。

この診断テストで起立性調節障害の疑いがあると診断された場合に何かしらの対策をしたほうが良いでしょう。

 

起立性調節障害が重症化しやすい子どもの特徴【身体的理由】

元来の自律神経機能異常が著しい

起立性調節障害は自律神経機能不全が著しい場合に重症化することが多く、重症化すると治療を受けても起立循環反応が改善しません。

自律神経機能不全は午前中に強く表れ、夜に軽減する特徴があります。

起立性調節障害はただの夜更かしによる寝坊と思われがちですが、夜更かしは自律神経機能不全による特徴的な症状の一つでもあるのでしっかりと理解をしてあげてください。

 

生活リズムの乱れ、運動不足、食生活に起因する自律神経機能の悪化

起立性調節障害は立ちくらみや倦怠感、動悸のために運動嫌いになる場合があり、運動量の低下によりさらに自律神経機能を悪化させます。

また不規則な生活リズムや運動不足は、食事量や水分摂取量を減少させ、循環血漿流量、静脈還流量低下、さらに血圧低下や心拍増加を引き起こし起立性調節障害を悪化させます。

 

嫌悪刺激による自律神経を介した条件反射形成

起立性調節障害は学校への登校時に気分不良を訴えることが多く報告されています。

登校や通塾が嫌悪刺激になり自律神経活動の興奮(または低下)により倦怠感やだるさなどの身体症状が発現するので、保護者や学校関係者への説明と理解を得ることが重要です。

 

起立性調節障害が重症化しやすい子どもの特徴【心理社会的理由】

OD発症以前から存在する未解決な心理社会的問題(発達上の問題、家族関係など)

重症化起立性調節障害児は自身の人格傾向、人格形成に関与する親子関係や教育環境、友人関係などにより心理的背景があります。

幼少期から周囲の期待に応えようとする行動などの過剰適応の性格傾向があり、子ども本来が持っている依存欲求を長期間に渡り封じ込んでいた可能性があります。

この状態で起立性調節障害を発症すると、不安感から来る親への依存欲求が生まれるのと同時に、反抗心という二つの感情がぶつかり非常に不安定な精神状態になります。

難治性起立性調節障害児は精神不安定を伴っているケースが非常に多く、このような心理的機序が働いているものだと考えられます。

 

ODの病態(病気の様態)に対する理解不足から生ずる家族関係の悪化

起立性調節障害は「ただの怠け、甘えているだけ」と考えれがちです。

病院に連れて行っても「特に原因は見当たらない、心理的な問題じゃないか?」と診断されることも多く、強制的に登校させてしまう保護者の方も少なくありません。

毎朝寝坊による親子喧嘩を引き起こすことも多く、批判的に叱りつけることにより心理ストレスを溜めてしまいます。

心理的ストレスは自律神経を介して起立性調節障害を悪化させ、さらなる重症化や回復遅延を引き起こしてしまいます。

 

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学校関係者のODへの認識不足から生ずる信頼関係の悪化

学校の教員は教員養成カリキュラムにおいて起立性調節障害に関連した知識を習得することは無い、もしくは極めて少ないと言えます。

教員は夜更かしや寝坊などを「怠け」だと感じとにかく学校に登校させようという心理的アプローチに終始しますが、そもそも起立性調節障害の症状の辛さを知らなければ適切な対応はできません。

教員の理解不足から起立性調節障害回復の大きな支障となっている可能性もあります。

 

生活機能低下・学業低下から生ずる自尊感情の低下

起立性調節障害により学校を休みがちになると、学力の低下だけでなくクラスメイトとの連絡も途切れ、社会的な孤立感が高まっていきます。

その結果無力感が強くなり、抑うつ状態になる場合もあります。

友達と会うのを嫌がったり外出を控えるなどの行動が見られれば社会的孤立感を感じているかもしれません。

さらに「このままではニートになるぞ」などの言葉を親から言われたら、自尊感情が著しく低下し家での居場所もなくなってしまい社会復帰を困難にさせてしまいます。

 

長期化するひきこもりによる社会復帰の遅れ

起立性調節障害によるひきこもりが長期化すると次のような特徴がみられます。

  • 昼夜逆転の恒常化
  • 一日中ゴロゴロしている
  • インターネットへの没頭
  • 勉強を全くしない
  • 親の批判で暴れる
  • 親の財布からお金を盗む
  • 散髪の拒否による長髪
  • 入浴拒否
  • 友人からの接触を拒否
  • 医療機関への受診拒否
  • 突然形相を変え暴れだす

起立性調節障害の知識があまりない親からすると、子どもがニートになるだけでなく、何か事件を起こすんじゃないかと不安になり過干渉や批判的な態度をとってしまいます。

高機能広汎性発達障害(発達障害があるが知的能力に障害がなく知能の発達が平均以上)を伴う起立性調節障害ではこの傾向が見られます。

 

精神科疾患の併存や発症

ここまでの様々な要因により精神不安定を来し、その結果精神障害を発症することがあります。

重症化した起立性調節障害児の約40%に不安障害、約10%にうつ病が発症すると言われています。

精神障害は起立性調節障害発症後に2年以上経過し中学3年生以降に見られます。

 

起立性調節障害は自律神経失調症の病気の一つです。

 自律神経失調症にかかっているかどうかは以下のページで診断できる のでお時間のある時に是非チェックしてみてください。

 

 

起立性調節障害を早く治す方法

起立性調節障害を早く治す方法はないの?

起立性調節障害は自然に治っていく病気ですが、早く治すにはサプリメントを使用することがおすすめです。

起立性調節障害は重症化することで今後の人生に大きな影響を与える病気ですが、ほとんどの場合症状は成人になるにつれ快方に向かいます。

しかし遅刻や欠席が続くと進学や就職に支障が出てしまうため出来るだけ早く治したい病気ですよね。

起立性調節障害は早く治すと言うよりも自然に治まるまで乗り切るという方が現実的です。

まだ遅刻気味なものの欠席が続いたり不登校になったりしていない場合には睡眠障害に効果的なサプリメントを飲むことで学生生活を乗り切るということも考えるといいでしょう。

また、朝日が十分に部屋に入らない環境の場合には太陽光と同じ明るさを発する光目覚ましという商品もあります。

サプリメントと光目覚ましも起立性調節障害を早く治す方法ではありませんが、学校生活を乗り切るには最善の方法だと私は考えています。

 

音ではなく光を浴びることで自然に起きるようにできる光目覚ましの詳細はこちらで紹介しています。

 

軽度起立性調節障害児に効果が期待できる方法

起立性調節障害という病気は専門的な病院でも治療が難しい病気です。

心因的要因が原因の場合には心療内科などの精神科受診が適切ですが、こどもが行くことを嫌がったりすることもあります。

起立性調節障害は不登校や遅刻などを繰り返さない軽度の場合でも、午前中は脳血流の低下がみられ学習能力に影響を与えます。

不登校や遅刻を繰り返す状態でなくても起立性調節障害は対策が必要ですです。

キリツテインというサプリメントは睡眠効果の改善が医学的にも認められた成分が配合されています。

不登校や遅刻を繰り返さない軽度の 起立性調節障害の場合にはキリツテインは有効な方法 と考えられます。

睡眠薬などと違い依存性が形成される心配はないので興味があれば以下の記事をご覧ください。

【口コミが集まっています】

キリツテイン
販売者株式会社リアルネット
商品名キリツテイン
公式サイトhttp://www.kiritsutain.com

 

日本小児心身医学会が認める、起立性調節障害に深い知識をもった認定医、専門医がいる病院は下記ページでまとめています。

起立性調節障害の原因とは?

起立性調節障害は自律神経失調症の病気の一種で、心因性的問題により引き起こされると言われています。

自律神経は交感神経と副交感神経の2つの神経から成り立っていて、血管の収縮や心臓の拍動、収縮力を調節します。

例えば血圧が上がると延髄にある血管運動中枢に血圧を下げろと命令が送られ、交感神経の働きが弱まり血圧が下がります。

起立性調節障害にかかると、このような自律神経の調節がうまく働かなくなり血圧が上がらず朝起きられなかったり、逆によるは血圧が下がらず眠りにつきにくくなります。

この自律神経の乱れが起立性調節障害の大きな原因になります。

自律神経に異常が出ていないか調べる方法としてTMI(東邦メディカルインデックス)という診断方法があります。

当サイトでは無料で自律神経失調症の診断も出来るようにしていますので是非試してみてください。

 

 

起立性調節障害の治療方法の概要

起立性調節障害の治療方法を自宅で出来る方法から病院で薬をもらう薬物治療など様々な方法があります。

起立性調節障害の症状によって治療方針が異なるのでご自身にあった方法を試すことが適切です。

症状は身体的な問題と心理社会的関与の2つの要因によって治療方針が異なります。

下記を参考にご自身の治療方針をご参考下さい。

起立性調節障害の治療的対応


身体的症状の目安

軽症

時に症状があるが、日常生活、学校生活への影響は少ない

中等症

午前中に症状が強く現れ、しばしば日常生活に支障があり、週に1~2回遅刻や欠席が見られる

重症

強い症状のため、ほとんど毎日日常生活、学校生活に支障をきたす

 

心理社会的関与の判断

  1. 学校を休むと症状が軽減する
  2. 身体的症状が再発・再燃を繰り返す
  3. 気にかかっている事を言われたりすると症状が憎悪する
  4. 1日のうちでも身体症状の程度が変化する
  5. 身体的訴えが2つ以上にわたる
  6. 日によって身体症状が次から次へと変化する

以上のうち4項目が時々(週1~2回以上)みられる場合、心理社会的因子の関与ありと判定します。

 

①疾病教育

疾病教育とは起立性調節障害は病気であることを本人だけでなく家族や学校関係者へ理解してもらうことです。

起立性調節障害のどの症状区分においても必要になる治療方法です。

起立性調節障害を患っている人は必ず目を通しておいてください。

起立性調節障害の疾病教育について

 

②非薬物療法

非薬物療法とは主に日常生活においての動作や食生活、運動など家庭で出来る治療方法です。

疾病教育と同様、軽症・中等症・重症どの区分においても必要な起立性調節障害の治療方法です。

非薬物療法について

 

③学校への指導や連携

学校の教職員は起立性調節障害について知識がない場合が多く、起立性調節障害の症状を「怠け、甘え」と考え根性教育をしてしまうことがあります。

子どもが適切な学校生活を送るためには、医療機関と学校が連携して起立性調節障害の症状や特性を理解してもらう必要があります。

学校への指導や連携について【教員向け】

 

④薬物治療

起立性調節障害中等症からは薬物療法が取り入れられます。

起立性調節障害のタイプによって使用される薬が異なるのでそれぞれの特徴や注意点をおさえておきましょう。

薬物療法について

 

⑤環境調整(友達・家庭)

環境調整では、子どもが抱える心理社会的な問題を軽減する治療方法です。

起立性調節障害を悪化させる心理的な問題を一つづつ修正する対応が必要になります。

起立性調節障害の環境調整について

 

⑥心理療法

心理療法とは心理士などの専門職によるカウンセリングを行う事です。

①~⑤までの起立性調節障害の治療を行い、起立試験上の改善はあるものの身体症状、精神症状が改善しない場合に心理療法に進みます。

 

起立性調節障害の症状

朝起きられなくなる

朝起きられなくなる起立性調節障害によって自律神経が乱れてしまうと交感神経が上手く働かない為、朝になっても身体が休息状態であると勘違いして眠気に襲われてしまい目覚めに支障を起こしてしまいます。

また、朝だけでなく夜にも原因があります。

身体の1日のスタートが遅いため、夜になっても交感神経が活発に働き活動状態になってしまいます。

すると、睡眠を取ろうと横になっても副交感神経が上手く働かず、リラックスすることができないのでなかなか眠ることができなくなってしまいます。

これにより休息状態に入るのが遅くなることでそのしわ寄せが朝に来てしまい、朝起きられないといった症状を起こしてしまいます。

 

失神発作

失神発作起立性調節障害の子どもの症状の中で、失神発作が起きることがあります。

通常、人間は自律神経により血圧をコントロールしています。座った状態から立ち上がったり、起き上がったりした場合、重力に従い血液は下半身にたまりやすくなります。

すると、上半身は貧血状態になり、細胞にとって必要な酸素や栄養分が供給されなくなってしまいます。

それでは困るので、血圧を少し上げて、上半身にも血液がめぐるように自律神経によりコントロールされています。

おかげで倒れることなく活動することができるのです。

ところが、起立性調節障害の子どもの場合、この調節がうまくいかない状態といえます。

下半身に血液がたまった状態のままで、上半身に酸素や栄養分の供給ができないのです。

すると、脳は酸素をたくさん使う臓器ですので「このままでは危険」と判断します。

脳に酸素が供給されないのは生命に関わるのでこれ以上活動せず静かに過ごさせるようにするため、結果として失神します。

ODで倒れる前には前兆があり、冷や汗や動悸を伴うことがあります。

 

頭痛

頭痛起立性調節障害の症状の中で緊張性頭痛、片頭痛や頭痛に悩まされることがあります。

これは起き上がった時に下のほうに血液が下がっていってしまうため、大切な脳にまで血液を届けることができなくなってしまうためです。

私たちの体の中で血液は非常に重要な役割を果たしており、体中に酸素を運ぶためにはまさに血液の働きが欠かせないというわけです。

ところがその血液が十分脳にまで回らなくなるため、当然のことながら脳は酸素が不足した状態となってしまいます。

このようにして、脳に酸素が不足した状態になると、片頭痛や頭痛という症状となって現れることがあるのです。

 

集中力の低下

集中力の低下起立性調節障害の症状の一つとして集中力の低下があります。

集中力の低下が起きる理由は、低血圧にあります。

低血圧になると血流の速度が遅くなるので、脳にまで十分な栄養が届きにくくなります。

脳は十分な栄養がないと組織機能が正常に働かなくなるため、集中する能力が低下します。

また、集中力の低下と共に記憶力が低下することも珍しくありません。

起立性調節障害はホルモンバランスに変動が起きる思春期に起こりやすく、低血圧及び集中力の低下や記憶力の低下は勉強に支障をきたすので大きな問題となります。

成長期におけるホルモンバランス変動が落ち着いてバランスが安定すると自然に治りますが、出来るだけ早く治したり症状を軽減させるためには生活習慣の見直しが必要です。

睡眠・運動・食事を見直し、できることから改善していくと症状が軽減して状態が良好になっていきます。

 

立っているだけで気分が悪くなる

気分が悪い起立性調節障害の症状のひとつに立っているだけで気分が悪くなるというものがあります。

同じ姿勢で立ち続けていても、自律神経が正常に働いていれば、交感神経が活性化されることにより血管を収縮し血液が十分心臓や脳に戻るようになっています。

同時に副交感神経の働きは抑制されることにより、血圧が下がらないように調整されます。

しかし起立性調節障害では、交感神経と副交感神経の連携がうまくいかず、血管の収縮や血圧の維持が正常に行われません。

そのため、重力によって下半身に下がった血液を心臓に十分に戻すことができず、体の一番高いところにある脳はどんどん血液不足・酸素不足に陥り、気分が悪くなってしまいます。

 

動悸がおきる

動悸起立性調節障害は神経障害により発生します。

人間は交感神経と、副交感神経という2つの自律神経を持っています。

ストレスを感じ交感神経が働けば、エネルギーや酸素を細胞にたくさん届けようとします。

そのために身体に血液をたくさん循環させようとして脈拍が上がったり、酸素を取り込もうと頻呼吸になったり、筋肉が緊張状態になったりします。

逆に副交感神経は交感神経とは反対の効果で、身体をリラックスさせたり、回復させたりする働きがあり、主に睡眠時などに働きが活発になります。

正常な人であればこの自律神経がうまく働き、身体のバランスをしっかり取ってくれますが、起立性調節障害になってしまうとこの自律神経のバランスがおかしくなってしまいます。

そのため、何もストレスを感じていないのに交感神経が勝手に働き身体が緊張状態になってしまい、脈拍が上がって心臓がドキドキしてしまうなどの動悸症状や、酸素をたくさん取り込もうとして呼吸が頻回になったりしてしまいます。

 

夜眠れなくなる

眠れない起立性調節障害の症状に夜眠れないといった不眠の症状が表れることがありますが、例え日中はしっかりと起きて、勉強したり、運動したりと活発に動いていたとしても、いざ眠ろうとすると、目が冴えてしまい、眠れなくなるといった事が起こります。

原因には、次の日学校に行くことに対する強い不安や嫌悪感によるものがあり、「寝て起きたら、学校へ行かなければならない」といった気持ちから眠れなくなってしまい、しばらく眠れない症状が続いていたとしても、明け方近くになってようやく眠れ、朝方起きるのが心身共に非常に辛いと感じます。

睡眠のホルモンによる影響も考えられ、夜明るい蛍光灯などの明るい光に当たっていると、ホルモンバランスが崩れてしまい、眠れなくなるといった事もあり、携帯電話やスマホ、テレビやパソコンなどの強い光にも影響されることがありますので、現代の社会生活を送る中でそういった家電製品による影響もあると考えられます。

 

イライラする

イライライライラする原因を単純に考えてみると、「思うように上手くいかない」といった思考と現実のギャップによるものです。

起立性調節障害の症状でも、イライラが見られますが、朝起きられない、だるい、勉強が上手くいかない、体を動かしたくない、などの日常生活を上手く送れないことによって、イライラしてしまいます。

もちろん、誰にも勉強や運動、人間関係が上手くいかないことはありますが、起立性調節障害の場合、すべてにおいてだるいとさえ感じてしまい、何もかも、上手くいかないのは自分のせいだとい思い込む傾向があります。

やりたいことがやれずに、やったとしても上手く出来なければ、自分はダメなんじゃないだろうかと思ってしまい、自己嫌悪に陥るといった負のスパイラルになります。

また、不眠による寝不足や、食欲が落ちたことによって起こった栄養不足、身体的な痛みやだるさもイライラの原因になります。

体の痛みは不快感が強く、痛みを伴うだけでも無償にイライラするのです。

 

起立性調節障害4つのサブタイプ

起立直後性低血圧 (instantaneous orthostatic hypotension ; INOH)

起立直後性低血圧は脳にある自律神経中枢(視床下部-孤束核系)に変調を来し、血管収縮作用が強い物質「ノルアドレナリン」の分泌が悪くなります。

ノルアドレナリンの分泌が悪くなると、起立性直後の血圧低下を回復できず、立ちくらみや強い倦怠感を感じ失神することもあります。

起立直後性低血圧は心理的ストレスが原因と考えられています。

  1. 学校を休むと症状が軽減する
  2. 身体症状が再発・再燃を繰り返す
  3. 日によって身体症状が次から次へと変化する
  4. 1日のうちで身体症状の程度が変化する
  5. 身体的訴えが2つ以上ある
  6. 気にかかっていることを言われたりすると症状が憎悪する

これらの項目のうち4項目がときどき(週に1~2回)以上みられる場合、心理社会的関与ありと判定され「心身症としてのOD」と診断されます。

起立性調節障害の中でも起立性得悟性低血圧が最も多いタイプです。

 

体位性頻脈症候群 (postural tachycardia syndrome ; POTS)

体位性頻脈症候群は起立直後性低血圧のような血圧低下はありませんが、起立時に心拍出量(1分間に心臓が拍出する血液の量のこと)が著しく増加させようとします。

これにより起立時に頻脈やふらつき、倦怠感や頭痛の症状が出ることがあります。

また心臓内の血液量が少なくなることにより心臓の大きさが小さくなるという報告もされています。

 

遷延性起立性低血圧 (delayed orthostatic hypotension)

遷延性起立性低血圧は起立直後血圧・心拍数は正常なものの、起立3~15分後の収縮期血圧が低下します。

遷延性起立性低血圧の症状としては動機や冷や汗、気分不良があり、起立性調節障害のサブタイプの中では比較的まれなタイプです。

 

神経調節性失神 (neurally-mediated-syncope ; NMS)

神経調節性失神は突然収縮期と拡張期の血圧低下による起立中に突然血圧低下や意識低下、脳貧血を起こすことがあります。

また顔面蒼白、冷や汗、けいれん発作を起こし最悪の場合心停止に至ることもあります。

 

 日本小児心身医学会が認める、起立性調節障害に深い知識をもった認定医、専門医がいる病院は下記ページでまとめています。