起立性調節障害を重症化させやすい子どもの特徴と症状や対策について

起立性調節障害とは OD (Orthostatic Dysregulation ) とも呼ばれ、小学生や中学生にもよく起こる障害です。
起立性調節障害になると、自律神経の働きが乱れることにより、生活にさまざまな障害が発生します。

朝起きられないとか、午前中に調子が悪いなどということも多く、周囲からなかなか理解を得にくいことも特徴的です。

起立性調節障害は重症化すると社会復帰に少なくとも2~3年を要します。

長期間のひきこもりに陥ることで社会復帰が非常に困難になり、精神障害・うつ病を発症することもあります。

 

起立性調節障害の簡易チェック

起立性調節障害簡易チェック

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起立性調節障害を重症化させてしまいやすい子の特徴

起立性調節障害が重症化しやすい人の特徴

起立性調節障害が重症化すると不登校だけでなく精神障害を併発する可能性があります。

起立性調節障害が重症化した場合約7割の児童に精神障害が併発し対応が困難になります。

精神障害の割合は以下の通りです。

 

重症化OD児が精神障害を併発すると約8割に不安障害、約2割にうつ病が発症します。

高校進学までにODが改善しない場合には中退をするケースも多くなります。

起立性調節障害は改善と再発を繰り返すことにより重症化する傾向にあります。

また性格や家庭環境によっても左右されるため具体的にどのような状態になるとODが重症化するのか見てみましょう。

 

身体的理由

元来の自律神経機能異常が著しい
起立性調節障害は自律神経機能不全が著しい場合に重症化することが多く、重症化すると治療を受けても起立循環反応が改善しません。

自律神経機能不全は午前中に強く表れ、夜に軽減する特徴があります。

起立性調節障害はただの夜更かしによる寝坊と思われがちですが、夜更かしは自律神経機能不全による特徴的な症状の一つでもあるのでしっかりと理解をしてあげてください。

生活リズムの乱れ、運動不足、食生活に起因する自律神経機能の悪化
起立性調節障害は立ちくらみや倦怠感、動悸のために運動嫌いになる場合があり、運動量の低下によりさらに自律神経機能を悪化させます。

また不規則な生活リズムや運動不足は、食事量や水分摂取量を減少させ、循環血漿流量、静脈還流量低下、さらに血圧低下や心拍増加を引き起こし起立性調節障害を悪化させます。

嫌悪刺激による自律神経を介した条件反射形成
起立性調節障害は学校への登校時に気分不良を訴えることが多く報告されています。

登校や通塾が嫌悪刺激になり自律神経活動の興奮(または低下)により倦怠感やだるさなどの身体症状が発現するので、保護者や学校関係者への説明と理解を得ることが重要です。

 

心理社会的理由

OD発症以前から存在する未解決な心理社会的問題(発達上の問題、家族関係など)
重症化起立性調節障害児は自身の人格傾向、人格形成に関与する親子関係や教育環境、友人関係などにより心理的背景があります。

幼少期から周囲の期待に応えようとする行動などの過剰適応の性格傾向があり、子ども本来が持っている依存欲求を長期間に渡り封じ込んでいた可能性があります。

この状態で起立性調節障害を発症すると、不安感から来る親への依存欲求が生まれるのと同時に、反抗心という二つの感情がぶつかり非常に不安定な精神状態になります。

難治性起立性調節障害児は精神不安定を伴っているケースが非常に多く、このような心理的機序が働いているものだと考えられます。

ODの病態(病気の様態)に対する理解不足から生ずる家族関係の悪化
起立性調節障害は「ただの怠け、甘えているだけ」と考えれがちです。

病院に連れて行っても「特に原因は見当たらない、心理的な問題じゃないか?」と診断されることも多く、強制的に登校させてしまう保護者の方がとても多くいらっしゃいます。

毎朝寝坊による親子喧嘩を引き起こすことも多く、批判的に叱りつけることにより心理ストレスを溜めてしまいます。

心理的ストレスは自律神経を介して起立性調節障害を悪化させ、さらなる重症化や回復遅延を引き起こしてしまいます。

学校関係者のODへの認識不足から生ずる信頼関係の悪化
学校の教員は教員養成カリキュラムにおいて起立性調節障害に関連した知識を習得することは無い、もしくは極めて少ないと言えます。

教員は夜更かしや寝坊などを「怠け」だと感じとにかく学校に登校させようという心理的アプローチに終始しますが、そもそも起立性調節障害の症状の辛さを知らなければ適切な対応はできません。

教員の理解不足から起立性調節障害回復の大きな支障となっている可能性もあります。

生活機能低下・学業低下から生ずる自尊感情の低下
起立性調節障害により学校を休みがちになると、学力の低下だけでなくクラスメイトとの連絡も途切れ、社会的な孤立感が高まっていきます。

その結果無力感が強くなり、抑うつ状態になる場合もあります。

友達と会うのを嫌がったり外出を控えるなどの行動が見られれば社会的孤立感を感じているかもしれません。

さらに「このままではニートになるぞ」などの言葉を親から言われたら、自尊感情が著しく低下し家での居場所もなくなってしまい社会復帰を困難にさせてしまいます。

長期化するひきこもりによる社会復帰の遅れ
起立性調節障害によるひきこもりが長期化すると次のような特徴がみられます。

  • 昼夜逆転の恒常化
  • 一日中ゴロゴロしている
  • インターネットへの没頭
  • 勉強を全くしない
  • 親の批判で暴れる
  • 親の財布からお金を盗む
  • 散髪の拒否による長髪
  • 入浴拒否
  • 友人からの接触を拒否
  • 医療機関への受診拒否
  • 突然形相を変え暴れだす

起立性調節障害の知識があまりない親からすると、子どもがニートになるだけでなく、何か事件を起こすんじゃないかと不安になり過干渉や批判的な態度をとってしまいます。

高機能広汎性発達障害(発達障害があるが知的能力に障害がなく知能の発達が平均以上)を伴う起立性調節障害ではこの傾向が見られます。

精神科疾患の併存や発症
ここまでの様々な要因により精神不安定を来し、その結果精神障害を発症することがあります。

重症化した起立性調節障害児の約40%に不安障害、約10%にうつ病が発症すると言われています。

精神障害は起立性調節障害発症後に2年以上経過し中学3年生以降に見られます。

 

起立性調節障害は自律神経失調症の病気の一つです。

 自律神経失調症にかかっているかどうかは以下のページで診断できる のでお時間のある時に是非チェックしてみてください。

 

 

 

起立性調節障害を早く治す方法

起立性調節障害を早く治す方法

起立性調節障害は重症化することで今後の人生に大きな影響を与える病気ですが、ほとんどの場合症状は成人になるにつれ快方に向かいます。

しかし遅刻や欠席が続くと進学や就職に支障が出てしまうため出来るだけ早く治したい病気ですよね。

起立性調節障害は早く治すと言うよりも自然に治まるまで乗り切るという方が現実的です。

まだ遅刻気味なものの欠席が続いたり不登校になったりしていない場合には睡眠障害に効果的なサプリメントを飲むことで学生生活を乗り切るということも考えるといいでしょう。

また、朝日が十分に部屋に入らない環境の場合には太陽光と同じ明るさを発する光目覚ましという商品もあります。

サプリメントと光目覚ましも起立性調節障害を早く治す方法ではありませんが、学校生活を乗り切るには最善の方法だと私は考えています。

 

起立性調節障害とサプリメントについてはこちらの記事で紹介しています。

 

音ではなく光を浴びることで自然に起きるようにできる光目覚ましの詳細はこちらで紹介しています。

 

軽度起立性調節障害児に効果が期待できる方法

起立性調節障害という病気は専門的な病院でも治療が難しい病気です。

心因的要因が原因の場合には心療内科などの精神科受診が適切ですが、こどもが行くことを嫌がったりすることもあります。

起立性調節障害は不登校や遅刻などを繰り返さない軽度の場合でも、午前中は脳血流の低下がみられ学習能力に影響を与えます。

不登校や遅刻を繰り返す状態でなくても起立性調節障害は対策が必要ですです。

キリツテインというサプリメントは睡眠効果の改善が医学的にも認められた成分が配合されています。

不登校や遅刻を繰り返さない軽度の 起立性調節障害の場合にはキリツテインは有効な方法 と考えられます。

キリツテイン
販売者株式会社リアルネット
商品名キリツテイン
公式サイトhttp://www.kiritsutain.com

 

日本小児心身医学会が認める、起立性調節障害に深い知識をもった認定医、専門医がいる病院は下記ページでまとめています。

そもそも起立性調節障害の原因とは?

起立性調節障害は自律神経失調症の病気の一種で、心因性的問題により引き起こされると言われています。

自律神経は交感神経と副交感神経の2つの神経から成り立っていて、血管の収縮や心臓の拍動、収縮力を調節します。

例えば血圧が上がると延髄にある血管運動中枢に血圧を下げろと命令が送られ、交感神経の働きが弱まり血圧が下がります。

起立性調節障害にかかると、このような自律神経の調節がうまく働かなくなり血圧が上がらず朝起きられなかったり、逆によるは血圧が下がらず眠りにつきにくくなります。

この自律神経の乱れが起立性調節障害の大きな原因になります。

自律神経に異常が出ていないか調べる方法としてTMI(東邦メディカルインデックス)という診断方法があります。

当サイトでは無料で自律神経失調症の診断も出来るようにしていますので是非試してみてください。

 

 

起立性調節障害の治療方法の概要

起立性調節障害は、小学校や中学校、思春期の子どもによく起こる病気です。自律神経が乱れるために体調が悪くなるもので、午前中に特に調子が悪くなる例がよくみられ、子どもの学校生活や日常生活に支障が出ることも多いです。

ただ、起立性調節障害は、治療することができる症状です。

症状の程度や内容、患者の状態によって、いくつかの治療方法があります。

まずは、自宅でできる対策があります。

これによって症状が改善されるなら、病院に行く必要はありません。実際に、起立性調節障害の約7割~8割の事例は自宅での治療によって治っているとも言われています。

自宅での対処によってどうしても症状が改善しない場合には、病院で治療を受ける必要があります。起立性調節障害は1種の病気なので、病院で改善することができるからです。

OD治療は自宅での治療と病院での治療を上手に使い分ける必要があります。

以下では、それぞれの治療方法と利用方法について見てみましょう。

 

起立性調節障害の症状

朝起きられなくなる

朝起きられなくなる起立性調節障害によって自律神経が乱れてしまうと交感神経が上手く働かない為、朝になっても身体が休息状態であると勘違いして眠気に襲われてしまい目覚めに支障を起こしてしまいます。

また、朝だけでなく夜にも原因があります。

身体の1日のスタートが遅いため、夜になっても交感神経が活発に働き活動状態になってしまいます。

すると、睡眠を取ろうと横になっても副交感神経が上手く働かず、リラックスすることができないのでなかなか眠ることができなくなってしまいます。

これにより休息状態に入るのが遅くなることでそのしわ寄せが朝に来てしまい、朝起きられないといった症状を起こしてしまいます。

 

失神発作

失神発作起立性調節障害の子どもの症状の中で、失神発作が起きることがあります。

通常、人間は自律神経により血圧をコントロールしています。座った状態から立ち上がったり、起き上がったりした場合、重力に従い血液は下半身にたまりやすくなります。

すると、上半身は貧血状態になり、細胞にとって必要な酸素や栄養分が供給されなくなってしまいます。

それでは困るので、血圧を少し上げて、上半身にも血液がめぐるように自律神経によりコントロールされています。

おかげで倒れることなく活動することができるのです。

ところが、起立性調節障害の子どもの場合、この調節がうまくいかない状態といえます。

下半身に血液がたまった状態のままで、上半身に酸素や栄養分の供給ができないのです。

すると、脳は酸素をたくさん使う臓器ですので「このままでは危険」と判断します。

脳に酸素が供給されないのは生命に関わるのでこれ以上活動せず静かに過ごさせるようにするため、結果として失神します。

ODで倒れる前には前兆があり、冷や汗や動悸を伴うことがあります。

 

頭痛

頭痛起立性調節障害の症状の中で緊張性頭痛、片頭痛や頭痛に悩まされることがあります。

これは起き上がった時に下のほうに血液が下がっていってしまうため、大切な脳にまで血液を届けることができなくなってしまうためです。

私たちの体の中で血液は非常に重要な役割を果たしており、体中に酸素を運ぶためにはまさに血液の働きが欠かせないというわけです。

ところがその血液が十分脳にまで回らなくなるため、当然のことながら脳は酸素が不足した状態となってしまいます。

このようにして、脳に酸素が不足した状態になると、片頭痛や頭痛という症状となって現れることがあるのです。

 

集中力の低下

集中力の低下起立性調節障害の症状の一つとして集中力の低下があります。

集中力の低下が起きる理由は、低血圧にあります。

低血圧になると血流の速度が遅くなるので、脳にまで十分な栄養が届きにくくなります。

脳は十分な栄養がないと組織機能が正常に働かなくなるため、集中する能力が低下します。

また、集中力の低下と共に記憶力が低下することも珍しくありません。

起立性調節障害はホルモンバランスに変動が起きる思春期に起こりやすく、低血圧及び集中力の低下や記憶力の低下は勉強に支障をきたすので大きな問題となります。

成長期におけるホルモンバランス変動が落ち着いてバランスが安定すると自然に治りますが、出来るだけ早く治したり症状を軽減させるためには生活習慣の見直しが必要です。

睡眠・運動・食事を見直し、できることから改善していくと症状が軽減して状態が良好になっていきます。

 

立っているだけで気分が悪くなる

気分が悪い起立性調節障害の症状のひとつに立っているだけで気分が悪くなるというものがあります。

同じ姿勢で立ち続けていても、自律神経が正常に働いていれば、交感神経が活性化されることにより血管を収縮し血液が十分心臓や脳に戻るようになっています。

同時に副交感神経の働きは抑制されることにより、血圧が下がらないように調整されます。

しかし起立性調節障害では、交感神経と副交感神経の連携がうまくいかず、血管の収縮や血圧の維持が正常に行われません。

そのため、重力によって下半身に下がった血液を心臓に十分に戻すことができず、体の一番高いところにある脳はどんどん血液不足・酸素不足に陥り、気分が悪くなってしまいます。

 

動悸がおきる

動悸起立性調節障害は神経障害により発生します。

人間は交感神経と、副交感神経という2つの自律神経を持っています。

ストレスを感じ交感神経が働けば、エネルギーや酸素を細胞にたくさん届けようとします。

そのために身体に血液をたくさん循環させようとして脈拍が上がったり、酸素を取り込もうと頻呼吸になったり、筋肉が緊張状態になったりします。

逆に副交感神経は交感神経とは反対の効果で、身体をリラックスさせたり、回復させたりする働きがあり、主に睡眠時などに働きが活発になります。

正常な人であればこの自律神経がうまく働き、身体のバランスをしっかり取ってくれますが、起立性調節障害になってしまうとこの自律神経のバランスがおかしくなってしまいます。

そのため、何もストレスを感じていないのに交感神経が勝手に働き身体が緊張状態になってしまい、脈拍が上がって心臓がドキドキしてしまうなどの動悸症状や、酸素をたくさん取り込もうとして呼吸が頻回になったりしてしまいます。

 

夜眠れなくなる

眠れない起立性調節障害の症状に夜眠れないといった不眠の症状が表れることがありますが、例え日中はしっかりと起きて、勉強したり、運動したりと活発に動いていたとしても、いざ眠ろうとすると、目が冴えてしまい、眠れなくなるといった事が起こります。

原因には、次の日学校に行くことに対する強い不安や嫌悪感によるものがあり、「寝て起きたら、学校へ行かなければならない」といった気持ちから眠れなくなってしまい、しばらく眠れない症状が続いていたとしても、明け方近くになってようやく眠れ、朝方起きるのが心身共に非常に辛いと感じます。

睡眠のホルモンによる影響も考えられ、夜明るい蛍光灯などの明るい光に当たっていると、ホルモンバランスが崩れてしまい、眠れなくなるといった事もあり、携帯電話やスマホ、テレビやパソコンなどの強い光にも影響されることがありますので、現代の社会生活を送る中でそういった家電製品による影響もあると考えられます。

 

イライラする

イライライライラする原因を単純に考えてみると、「思うように上手くいかない」といった思考と現実のギャップによるものです。

起立性調節障害の症状でも、イライラが見られますが、朝起きられない、だるい、勉強が上手くいかない、体を動かしたくない、などの日常生活を上手く送れないことによって、イライラしてしまいます。

もちろん、誰にも勉強や運動、人間関係が上手くいかないことはありますが、起立性調節障害の場合、すべてにおいてだるいとさえ感じてしまい、何もかも、上手くいかないのは自分のせいだとい思い込む傾向があります。

やりたいことがやれずに、やったとしても上手く出来なければ、自分はダメなんじゃないだろうかと思ってしまい、自己嫌悪に陥るといった負のスパイラルになります。

また、不眠による寝不足や、食欲が落ちたことによって起こった栄養不足、身体的な痛みやだるさもイライラの原因になります。

体の痛みは不快感が強く、痛みを伴うだけでも無償にイライラするのです。

 

 

 

自宅で出来る16の起立性調節障害治療

まずは、自宅でできる起立性調節障害の治療方法をご紹介します。

 

起立性調節障害治療 ①家族が理解することが重要

起立性調節障害の症状が起こったとき、そのことを周囲が気づかないことが多いです。

なぜなら朝起きられないとか何となく体調が悪いなどのものであり、周囲から見たら、単に怠けているようにも見えてしまうからです。

しかし、それが精神的な気持ちの持ち方の問題や甘えなどではなく、身体の不調だと言うことを周囲が理解しなければなりません。

家族が協力しないと治療することができないのです。

周囲が理解することが治療のための第一歩となります。

 

 

起立性調節障害治療 ②原因を知る

病院に頼らずに効果的に起立性調節障害を治療するためには、その原因を知ることが大切です。

ODは自律神経の乱れによって起こります。自律神経には「交換神経」と「副交感神経」があり、健康な場合にはバランスをとりながら体調を整えていますが、思春期に急激に成長することでそのバランスが取れなくなり、体調の不調が起こるのです。

そこで、自律神経の働きを整え助けることが役立ちます。

自宅で治療に取り組むときには、原因を知りそれを断つという視点を持って行うべきです。

 

 

起立性調節障害治療 ③毎朝、朝日を浴びる

人間の体内時計は、朝に太陽の光を受けることでリセットされます。

そこで、朝起きたら必ず朝日を浴びるようにしましょう。

このことで、交感神経の働きが活性化して、身体のリズムが整いやすくなり、症状の改善につながります。

もし家の立地上朝日が入りにくかったり、厚い遮光カーテンなどで朝部屋が暗くなってしまう、起床時間が早くてまだ薄暗いという場合には光目覚ましを使うといいでしょう。

人が目覚め体内時計をリセットするためには2500ルクス以上の明るさが必要です。

光目覚ましで有名な「intisquare(インティスクエア)」は光源から30cmの距離で3500ルクスの明かりが発せられ、朝日が差し込むのと同等、またはそれ以上の光を浴びることが出来ます。

光目覚ましintisquare

 

 

起立性調節障害治療 ④30分早く起きて、30分早く寝る

起立性調節障害になると、朝起きにくくなることが多いです。それに伴って、夜更かししてしまうこともよくあります。そこでこれらの生活習慣を改善しましょう。具体的には、いつもよりも30分早く起きて、30分早く眠るようにして、少しずつ早く起きられるようにしましょう。

夜早く眠れない場合でも、パジャマに着替えてとにかくベッドに入り、眠る体制にすることにより、身体のリズムを整えることができます。

 

起立性調節障害治療 ⑤水分を1日約1.5〜2l補給する

起立性調節障害児は水分をあまりとりたがらない傾向にあります。

水分が不足していると循環血漿流量が低下して低血圧を引き起こします。

1日の水分量は、1.5lから2lを目安にしましょう。

水分の摂取は水だけに限らず、お茶やポカリスウェットなどのイオン飲料などでも大丈夫です。

しかしジュースなどの糖分が含まれた水分には血圧を下げるという実験報告があります。

参考:Glucose Reduces the Effect of Water to Promote Orthostatic Tolerance

 

起立性調節障害治療 ⑦1日の塩分は約10〜12gにする

人間が生きていくためには適量の塩分を摂ることが必要です。

そして、塩分は、摂り過ぎると良くないと言うことばかりが言われますし、とくに最近の子どもはお菓子や外食、偏食などで塩分を取り過ぎていることが指摘されがちです。

しかし、実は、起立性調節障害になると、子どもは塩分を好まなくなる傾向があります。

塩分不足にならないように、足りない場合にはむしろ積極的に塩分を摂ることが必要です。1日の塩分の目安は10gから12gくらいです。

 

 

起立性調節障害治療 ⑧夜9時以降はテレビやゲーム、スマホをしない

起立性調節障害になっていると夜眠りにくいのでテレビ、ゲーム、スマホなどを深夜までしてしまうことも多いです。

ところが、これらの液晶から発するブルーライトは、脳を覚醒させる効果があるので、余計に眠れなくなっていまいます。

 

このようにして夜更かしすると、次の朝起きにくくなって生活リズムが乱れ、起立性調節障害が悪化してしまいます。

そこで、治療を行うときには夜9時以降にはゲームやスマホを使わず、テレビは見ないようにしましょう。

 

 

起立性調節障害治療 ⑨無理のない範囲で、なるべく身体を動かす

起立性調節障害になると、体調が悪いので1日寝ていたり身体を動かさなかったりすることがあります。

しかし、これでは身体のリズムが整いませんし、症状も改善しません。

そこで、なるべく身体を動かすことが大切です。

体調が悪くても、横にならないようにしたり、体調が良いときには、負担がない程度に散歩をしたり登校をしたりしましょう。

たとえば、 1 日 15 分はウォーキングをする習慣をつけるのもよいですし、家の中にいるときでも、腹筋などの筋トレやストレッチであれば、ベッドにいてもできます。

運動するときには、無理のない範囲にすべきなので、心拍数が 120 を超えない程度のものが望ましいです。

このようにして、日中に体力を使うと夜眠りやすくもなりますし、外で太陽の光を浴びたら身体のリズムが整いやすくなります。

 

 

起立性調節障害治療 ⑩姿勢に注意!

起立性調節障害の場合、とる姿勢や姿勢の変化にも注意した方が良いです。

自律神経の乱れによってめまいや脳貧血などが起こりやすいからです。

そこで、起立時には、いきなり立ち上がらずに、まずは30 秒くらい足踏みなどをして、ゆっくり立ち上がりましょう。

歩き始めるときには、頭の位置を前に倒すようにすると、脳の血流が急激に下がらないので、失神などを避けることができます。

 

 

起立性調節障害治療 ⑪血流を良くする

起立性調節障害になると、血流が悪くなっているケースが多くあります。

血圧が低いので、下半身に血液が滞留してむくみなどが起こることもあります。

そこで、血圧低下を防ぐ下着などが役立ちます。たとえば、むくみ防止用の靴下を履いたり、弾性のストッキングや 加圧式の腹部バンド使ってみたりするのも良いでしょう。

乾布摩擦も血流を良くする効果があります。

乾布摩擦をするなら、朝日を浴びながら行うと、身体のリズムが整いやすいです。

 

 

起立性調節障害治療 ⑫温度が高すぎる場所で過ごさない

自律神経が乱れると、体温調節がうまくできなくなります。

そこで、温度が高すぎる場所にいると体温が上がって身体に大きな負担がかかります。

起立性調節障害の患者が高温の場所にいると、末梢の血管が拡張してしまいますし、発汗が起こって脱水症状になってしまい、血圧が低下します。

起立性調節障害を治したい場合には、温度が高すぎる場所では過ごさないようにしましょう。

梅雨や夏場は特に注意が必要です。

 

 

起立性調節障害治療 ⑬入浴方法

入浴時には、身体を休めてリラックスするのが普通ですが、起立性調節障害の場合、暑い場所にいると体調が悪化するので、お風呂は短時間にすべきです。

湯船に入るときには、ぬるめのお湯に短時間浸かって、身体が冷える前に就寝しましょう。

急に立ち上がると脳貧血が起こる可能性があるので、湯船から上がるときには頭を下げた姿勢にして、ゆっくりと立ち上がりましょう。

 

 

起立性調節障害治療 ⑭サプリを飲む

起立性神経症状の改善策には、サプリを飲む方法もあります。

たとえば、DHAやEPAなどのサプリは血流を良くする作用や記憶力、集中力などをアップさせる効果があるとされていて、子ども向けのものもあります。

ただ、サプリにはいろいろなものがあり、子どもに良いものばかりではありませんし、効果的なものばかりでもないので、慎重に選ぶ必要があります。

 

 

起立性調節障害治療 ⑮カフェインを摂取しない

カフェインを摂ると、自律神経のうちでも交感神経が活発に働くので、身体のエネルギーが過剰に使われてしまいます。

そうなると、エネルギーが足りなくなって起立性調節障害が悪化するおそれがあります。

そこで、治療を行うときにはカフェインを控えましょう。カフェインは、コーヒーや紅茶、コーラや栄養ドリンク、お茶にも含まれています。

飲料を飲むときには、カフェインが入っていないものを選びましょう。

ふだんから水をよく飲んで、お茶ならカフェインフリーのものを選び、コーヒーや紅茶よりハーブティーなどを飲むようにすると良いです。

 

 

起立性調節障害治療 ⑯疲れたら休む

先ほど、できるだけ身体を動かした方が良いと言いましたが、それは無理をしてでも身体を動かすべきだ、と言うことではありません。

無理に身体を動かすと、むしろ逆効果です。疲れたときには身体を休ませましょう。

身体を休めたら、自律神経の中でも副交感神経が働いて、起立性調節障害の症状を改善させてくれます。

 

以上のように、自宅での治療を継続的に行った場合、3年経った時点で約70~80%の事例で起立性調節障害が治るとされているので、すぐには効果が出なくても、継続して取り組みましょう。

 

 日本小児心身医学会が認める、起立性調節障害に深い知識をもった認定医、専門医がいる病院は下記ページでまとめています。