起立性調節障害は教職課程で勉強することはほとんどなく、教員に基礎知識がない場合どのように対応すればいいかわからないことがあります。

間違った対応をした場合には起立性調節障害がかえって悪化することもあるので学校、教員への起立性調節障害の理解を徹底してもらい、適切な対応をしてもらうことが重要です。

ここでは学校での起立性調節障害の対応や注意点、教職員へのお願いを掲載しています。

起立性調節障害の診断書があれば出席扱いになる?

 

登校時の迎えは本人の意思に任せる

登校時に同級生や教職員が迎えに行かせる場合には本人の意思を尊重してあげてください。

登校時の迎えがかえって心理的ストレスになり起立性調節障害が悪化することがあります。

本人と保護者両者の意見を聞いたうえで判断してください。

 

出欠の電話連絡

学校への欠席が続いてきた場合には欠席する日に「欠席します」と連絡させるのではなく、登校できる日の朝に学校へ「登校します」と連絡するように切り替えましょう。

毎朝欠席の連絡をいれる保護者の心理的な負担が逆に家庭内不和に繋がることもあります。

 

保護者の養育態度を批判しない

特に起立性調節障害の知識がない教職員の方にありがちですが、保護者が甘やかしてるからだと批判しないようにしてください。

保護者の方も子どもが起立性調節障害になることで精神的不安や、ストレスを溜めこんでしまっている事もあります。

起立性調節障害は子ども・保護者・教職員全員の理解が必要な病気です。

気合いや根性ではどうにもならないということの理解をお願い致します。

 

登校時間は自由にさせる

起立性調節障害は午後になるにつれ症状が快方していきます。

学校は朝から行かなければいけないと思い込んでしまうと、たとえ調子が良くても午後からの出席を拒むようになります。

いつ学校に来てもいいんだよというメッセージが子どもへ伝わることで精神的負担が軽減されます。

 

学校にいる間は常に起立性調節障害への対応が出来る準備をする

起立性調節障害の症状は、授業中や休憩中に急にあらわれることもあります。

体調不良が起きた場合には速やかに臥位(身体を横にする)必要があります。

また速やかに保健室への移動が出来る準備をしていくことも重要です。

決して無理をさせることはしないでください。

 

起立状態を長時間続けさせない

起立性調節障害は血圧や心拍をコントロールするシステムに異常がおきています。

通常であれば起立時でも脳血流が一定になるように身体が働きますが起立性調節障害の子どもはそれが上手く機能しません。

3~4分程度の起立状態でも脳血流低下による失神を起こすことがあり、倒れた際に頭部を打つ危険性があります。

起立状態とは立って静止した状態のことなので、歩行やかけ足であれば体調不良がおきない限り行っても問題ありません。

 

その他起立性調節障害児への対応として取り入れてほしいこと

暑いところは血圧が低下するため避けてください。

水分補給は欠かさないようにしてください。

不登校状態になり、担任の訪問も拒否する場合には文部科学省の「不登校児への対応について」も対応へとりいれてください。

不登校児への対応について|文部科学省

 

 

以上のように起立性調節障害の子どもには細かい配慮が必要になります。

起立性調節障害への理解と適切な対応を教職員、保護者の方にはお願い致します。