起立性調節障害の治療方法を自宅で出来る方法から病院で薬をもらう薬物治療など様々な方法があります。
起立性調節障害の症状によって治療方針が異なるのでご自身にあった方法を試すことが適切です。
症状は身体的な問題と心理社会的関与の2つの要因によって治療方針が異なります。
下記を参考にご自身の治療方針をご参考下さい。
この記事で書かれている事
①身体的重症度の目安
軽症
時に症状があるが、日常生活、学校生活への影響は少ない
中等症
午前中に症状が強く現れ、しばしば日常生活に支障があり、週に1~2回遅刻や欠席が見られる
重症
強い症状のため、ほとんど毎日日常生活、学校生活に支障をきたす
②心理社会的関与の判断
- 学校を休むと症状が軽減する
- 身体的症状が再発・再燃を繰り返す
- 気にかかっている事を言われたりすると症状が憎悪する
- 1日のうちでも身体症状の程度が変化する
- 身体的訴えが2つ以上にわたる
- 日によって身体症状が次から次へと変化する
以上のうち 4項目が時々(週1~2回以上)みられる場合、心理社会的因子の関与あり と判定します。
ご自身の身体的重症度と心理社会的関与の状態をチェックし当てはまる治療方法に進んでください。
①疾病教育
疾病教育とは起立性調節障害は病気であることを本人だけでなく家族や学校関係者へ理解してもらうことです。
起立性調節障害のどの症状区分においても必要になる治療方法です。
起立性調節障害を患っている人は必ず目を通しておいてください。
②非薬物療法
非薬物療法とは主に日常生活においての動作や食生活、運動など家庭で出来る治療方法です。
疾病教育と同様、軽症・中等症・重症どの区分においても必要な起立性調節障害の治療方法です。
③学校への指導や連携
④薬物治療
起立性調節障害中等症からは薬物療法が取り入れられます。
起立性調節障害のタイプによって使用される薬が異なるのでそれぞれの特徴や注意点をおさえておきましょう。
⑤環境調整(友達・家庭)
⑥心理療法
心理療法とは心理士などの専門職によるカウンセリングを行う事です。
①~⑤までの起立性調節障害の治療を行い、起立試験上の改善はあるものの身体症状、精神症状が改善しない場合に心理療法に進みます。