起立性調節障害は中等症以上になると欠席の回数も目立ち始め、子どもと保護者両方がこの先のことが不安になり気分が滅入ってきてしまうものです。

起立性調節障害は家庭でのサポートがとても重要で、保護者が起立性調節障害という病気を理解した対応が必要になります。

ここでは子どもの周りの環境をどう整えていけば良いかについて解説していきます。

 

保護者の心構え

起立性調節障害による遅刻や欠席が続くと子どもは疎外感や不安を感じ活気がなくなっていきます。

周りはちゃんと生活をしているのになぜ自分はこんなことになっているんだろうと思い、親にも話せずますますふさぎ込んでしまう事も珍しくありません。

保護者としても今後の人生に大きく影響する中学、高校生活に参加できず時間だけが刻々と過ぎていくのを見ていたら不安を感じてしまうのは当然のことです。

夜は元気にゲームやテレビを見て、朝起きられないとなればいくら起立性調節障害という病気だということがわかっていても感情が高まり怒ってしまう事もあると思います。

しかし不安を感じているのは子どもも一緒です。

起立性調節障害の子どもをもつ保護者には特に冷静になり「心の平静を保つ」能力が不可欠です。

普段冷静な人でも大切なわが子のことを思うとつい一言言ってしまいたくなりますが、その一言が起立性調節障害を悪化させると考えてください。

ぐっとこらえ平静心を保つことが起立性調節障害の治療には必要です。

 

起立性調節障害児の起こし方

起立性調節障害の子どもはなかなか目覚めることが出来ないため、1時間以上前から何度も起こしたりする家庭も多いことでしょう。

忙しい朝に毎日こんなことをしていると大変な労力になってしまいます。

夜は夜で夜更かしをしていて寝かせようにも子どもは交感神経が優位になっているため中々寝付きません。

こんなことから毎日喧嘩をしてしまう方もいるのではないでしょうか?

 

起立性調節障害の睡眠、朝起き問題は無理して寝かせたり起こすことでは改善しません。

ではどのように睡眠問題を解決すればいいかということを解説します。

 

無理矢理起こすのではなく声をかける程度にする

朝起きることが困難な場合には毎日決まった時間に軽く声をかける程度にしましょう。

この時に「起きなさい」や「もう起きないと間に合わないよ」などのプレーッシャーを与える言葉は避け、「今は〇時だよ」や「いい天気だよ」など自発的に起きられるような言葉にかえましょう。

このような声かけを10分~15分間隔で起きるまで行い、カーテンを開け部屋を明るくしましょう。

立地上光を取り入れることが難しい場合には光目覚ましというものを取り入れるのも良いでしょう

 

無理矢理起こすという事はかえって起立性調節障害を悪化させるのでしないようにしましょう。

起こすときに一緒に背中をさすることで血液が循環状態が良くなります。

 

夜眠りやすい環境を作る

朝起きやすくするためには夜眠りやすい環境を作る必要があります。

最も簡単な方法は夕方から夜にかけて運動をすることです。

散歩程度の軽い運動でも構わないので、症状が快方しやすい夕方から夜にかけて近所を一緒に散歩してみましょう。

また布団に入る時間は23時など決まった時間を定めることで寝る習慣が身についていきます。

 

それでも中々寝られない場合には

布団に入ってから1時間以上寝付けない場合にはメラトニンという「睡眠ホルモン」をサプリメントとして取り入れても良いでしょう。

メラトニンサプリは日本では購入することが出来ませんが、医療機関で処方してもらうことができます。

メラトニンは脳の松果体という部分から分泌され覚醒睡眠のリズムを整えます。

日中太陽の光を浴びることでメラトニンの材料となるセロトニンが作られるのででなるべく日中は外出し日を浴びることが重要です。

メラトニンの入手が難しい場合には、このセロトニンを生成するサプリメントを飲むことでも同様の効果が期待できます。

セロトニンを生成する成分として有名なのが「トリプトファン」という必須アミノ酸です。

トリプトファンのサプリメントはたくさん出回っていますがしっかりとトリプトファンが含まれている商品を選ぶ必要があります。

このサイトで推奨している入眠サプリメントはこちらになります

 

生活のルール作りをして習慣化させる

起立性調節障害の子どもはどうしても夜遅い生活になり体内時計がずれやすくなっています。

体内時計を整えるには毎日の生活を一手のリズムにするためのルール作りが必要になります。

例えば・・・

  • テレビは1日1時間
  • 夕食は19時から家族全員で食べる
  • 入浴時間は〇時から
  • 布団に入る時間は23時

など家族全員で取り組むようにしましょう。

毎日これらのルールを繰り返すことで徐々に習慣化していき、それに伴い生活リズムも一定になっていきます。

 

勉強の遅れを取り戻す

起立性調節障害の子どもは脳血流の低下から集中力が低下しそれに伴い学力が低下しやすい傾向にあります。

また欠席が続くと授業についていけなくなり勉強そのものが苦手になってしまいます。

勉強が出来ないことは本人だけでなく保護者も心配になることと思います。

少しでも勉強に遅れが出ないようにするためには以下の方法があるので試してみてください。

 

学校に相談し、放課後を利用し補習をしてもらう

週に1~2回でもいいので放課後を利用し補習をしてもらえないか学校に相談してみましょう。

例え20分程度の勉強でもしっかりと要点をおさえることで基本的な学力は身に付きます。

 

塾通いをさせる

起立性調節障害は夕方から夜にかけて症状が軽くなるので、その時間に塾に通わせてみるのも良いでしょう。

しかし起立性調節障害の子どもは外出を嫌がる事も多いので、場合によっては家庭教師という方法もおすすめです。

 

まとめ

これまで解説してきた環境調整はどれもすべてがうまく行くとは限りません。

むしろ嫌がられたり抵抗されたりすることの方が多いかもしれません。

この時に保護者が強制してしまうとますます親子関係にわだかまりが出来てしまうので、子どもが取り組めそうなものを一つづつ実践していきましょう。

起立性調節障害は思春期を終えるにつれ自然と良くなることが多い病気です。

あまり神経質になりすぎると子どもにも心的ストレスを与えてしまうので、気長に辛抱強く取り組んでみてください。