東邦メディカルインデックス(TMI)とは東邦大学が制作した自律神経失調症のタイプを診断する方法です。

43問の身体的症状と51問の精神症状の回答項目数により、正常、本能性型、神経症型、心身症型/心因性型の4つのタイプに分類します。

アメリカのコーネル大学が作成したコーネル・メディカル・インデックスを日本人向けに改変したもので正常以外の3つのタイプいずれかに該当することで自律神経失調であることが疑われます。

質問数が94問あるので答えるのが少し大変かと思いますが、 自律神経失調症かどうか診断するためには重要な意味をもつチェックですのでお時間のあるときに是非診断してみてください。 


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【質問番号】
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自律神経失調症”ってどんな病気?

自律神経失調症と一言に言っても、その症状は頭痛、耳鳴り、めまい、不眠、体のだるさ、体の冷え、息切れ、肩こり…というように、様々な症状が見られます。

基本的には自律神経の乱れによって症状が表れてしまうものが自律神経失調症の定義ですが、具体的な原因などについては非常に曖昧です。

一つの指標としては、症状が表れているにも関わらず、内科などで診察を受けると「異常なし」という診断をされたり、思い当たる原因が考えられないという場合に自律神経失調症の可能性があると言えます。

自分の判断だけで「私は自律神経失調症である」と判断するのは危険ですが、医師の意見も踏まえて他に思い当たる症状が無いという場合には、自律神経失調症であるという可能性は一気に上がると言っても過言ではないでしょう。

症状に対して原因が明確にある場合については自律神経失調症とは言いませんので、現状の認識としては、「なぜか分からないけど体(もしくは精神)に悪い症状が出てしまっている」というのが自律神経失調症で、”病気”ではなく”状況・状態”を指す言葉であると思っていただければ良いかと思います。

そもそも自律神経って何?

自律神経を語る前に、まず人間には”中枢神経”と”末梢神経”という神経の大分類があることをご存知でしょうか。

自律神経は末梢神経の一部で、自分が置かれている状況に対して体を調整する神経です。

そして、自律神経は自分自身との意思とは関係なく働きます。

簡単な例を挙げますと、頭の中で「寝る」と思い浮かべても体がすぐ睡眠に入るわけではありませんよね?

人間の体が睡眠の状態に入るためには、自律神経が体をリラックス状態にして、睡眠する為の状況を整えないといけません。

その状況を整えてくれるのが自律神経なんですね。

聞いたことがある方も多いとは思いますが、自律神経には”交感神経”と”副交感神経”というものがあります。

まずはこの違いについて解説しましょう。

交感神経とは

交感神経は、主に活動時に働く神経で、”昼の神経”とも呼ばれています。

血管を収縮する事で血流を活発にし、心拍数を上げる事で行動しやすい状態に体を整えます。

交感神経が働いている時は胃腸の働きも抑制され、空腹を感じづらくなる事も特徴です。

運動時や、何かに集中している時などは、自律神経の中でも交感神経が優位に立っている状態と言えます。

 

副交感神経とは

副交感神経は、主にリラックス時に働く神経で、”夜の神経”とも呼ばれます。

血の巡りを和らげて、心拍数を下げ、体を休ませるために機能を整えます。

胃腸を活発にして、体に栄養を取り込みやすくするのも副交感神経の働きです。

睡眠時や、ゆったりとくつろいでいる時などが、副交感神経が優位に立っている状態であると言えます。

交感神経・副交感神経は”対の存在”

これまでの説明で分かっていただけた方もいると思いますが、交感神経と副交感神経はお互いに”対の存在”であり、交感神経が働いている時は副交感神経が働かず、副交感神経が働いている時は交感神経が働かない状態となります。

正常な自律神経の場合は、上記で説明したような形でそれぞれの神経が働くわけですが、自律神経失調症の場合は、それが逆転して働いてしまう形になります。

つまり、昼間に活発に動こうとしても体がついていかなかったり、夜に寝ようとしても心拍数が上がって眠れなくなったりという事が起こるわけですね。

本態性型自律神経失調症とは

自律神経失調症の定義や、自律神経について詳しくなったところで、本題の”本態性型自律神経失調症”について解説していきましょう。

自律神経失調症は4つに分類される

自律神経失調症といっても、すべて一括りというわけではなく、原因によって4つに分類されます。

本題の本態性型自律神経失調症は、元々の体質によるもので、自律神経が乱れやすい体質の人がなりやすいものです。

子どもの時から虚弱体質であったり、貧血気味だったりする事が多い場合にこのタイプに当てはまる事が多く、自律神経失調症の主な原因になり得るストレスはあまり関係しません。

その他のタイプについては、気持ちの変化に過敏で感受性の高い人がなりやすい”神経症型自律神経失調症”。

日頃のストレスが原因とされ、自律神経失調症として最も多くの人が分類される”心身症型自律神経失調症”。

心身型自律神経失調症を悪化させてしまうことによって、うつ病に近い症状が見受けられる”抑うつ型自律神経失調症”などがあります。

本態性型自律神経失調症の原因と症状

前述もしましたが、本態性型自律神経失調症は生まれつきの体質によるものが多く、先天性が高い症状です。

しかし、先天性が高いとはいっても遺伝などは関係なく、あくまで本人の体質によって起こり得るものですので、自分が本態性自律神経失調症だとしても子どもに遺伝するという事はありません。

日常生活のストレスなどではなく、元々の体質による原因が多く、例えば冷え性の人であったり、乗り物酔いをしやすい人、多汗症の人などがこのタイプの自律神経失調症に当てはまりやすいとされています。

もちろんストレスによる影響が皆無とは言えません。

自律神経失調症の傾向がある人は、自律神経失調症ではない人が日常生活を送っている際にイライラするような現象がストレスの原因というわけではなく、一般的には何とも感じないような事もストレスとして受け取めてしまっている場合もあり、本態性型自律神経失調症とストレスとの因果については未だ解明されていない事も多々あります。

本態性自律神経失調症の特徴的な症状としては、低血圧や体のだるさ(倦怠感)、虚弱体質等が挙げられ、それぞれの症状の表れ方や度合いなどについては様々です。

そのため、普段の生活でほとんど症状を感じないという場合もあれば、日常生活に差し支えてしまうほどに症状が重い場合もあり、明確な水準が無いため、症状が軽い場合は自律神経失調症の自覚が無いという事もあります。

しかし、症状を放っておいて悪化してしまうというケースもありますので、例えば風邪などを引いていないのに体にだるさを感じたり、ふとした時に目眩や頭痛などが起こるようでしたら医師に相談する事は大切です。

自覚症状が無いまま放置して、自覚した頃には既に「うつ病」と診断されてしまうという事も考えられますので、症状に対して重く受け止めすぎる事も良くはありませんが、症状を軽視しない事も重要であると言えるでしょう。

本態性型自律神経失調症の対策法

医師による処方によって改善する方法もありますが、普段の生活を見直す事で自律神経失調症が改善したという例も多々あります。

では、「どのように対策をすれば改善の道を歩むことが出来るのか。」という点を解説していきましょう。

症状が表れる状況をメモしておく

どういうときに症状が表れているのかを知る事はとても大切です。

「何か頭が痛い」とか「何となくだるい」というように、症状に対する原因を曖昧にしてしまうと、症状が表れる事を避けたり、改善する事は難しくなります。

例えば、「朝の10時頃にだるさを感じる事が多い」とか「電車に乗ると気分が悪くなる」というような簡単なもので大丈夫ですので、きちんと自分で把握しましょう。

そうする事で、症状が表れないように過ごす事への活路も開かれますし、症状が表れる機会自体を少なく出来るわけですね。

自律神経失調症に関しては、症状の定義自体が非常に曖昧なものですので、自分自身で把握しておくことは医師のカウンセリングを受ける際にも役立ちます。

例えば、「最近立ちくらみがする事が多くて、何となく体のだるさが続いているんですよね」というよりも「大体お昼の12時前後にだるさを感じる事が多いです。朝起きた時に目まいが起こる事が多いです。」というように、症状や時間帯などが分かっていた方が、医師も症状の分類を推察しやすくなりますし、適切な治療を受けられるでしょう。

ストレスを感じる原因を減らす

”ストレス”というのは目に見えないものですし、その定義自体がかなり漠然としたものになってしまいますが、簡単に言えば「自分が不快に感じる事」を自覚しているものから減らす事で改善に繋がります。

例えば仕事がストレスになっているのであれば、残業などをせずに定時で帰宅してゆっくり過ごす事や、職場の特定の相手との対人関係がストレスになる場合は、その人と極力関わらない状況を作るなど、「そんなの難しい!」という方もいるとは思いますが、永続的にストレスを与えられ続けるよりは、一時の行動や意識の持ち方によって改善の近道になり得ることが多いです。

環境的なストレスも関わってきますので、「タバコの煙や排気ガスのニオイが嫌!」とか「ガヤガヤしてる場所、人混みが嫌!」という場合には、それらの環境に身を置かないようにする事でストレスの軽減は可能でしょう。

人間が感じるストレスには無意識のうちに感じてしまっているものもあります。

蛍光灯の白い光などは分かりやすい例で、必要以上に明るいものに対して視覚的にストレスを感じるという事も考えられます。

「まぶしい!」という感情はストレスになり得るという事ですね。

他にも、お風呂のお湯が熱い事や、食べ物が必要以上に辛(から)いという事がストレスになってしまっている事もあるんですね。

そのため、お部屋の照明を暖色のものに変えてみたり、お風呂の温度を少し下げてゆっくり浸かってみたりする事で改善される場合もあります。

生活リズムを整える

人間の体は本来「朝起きて夜眠る」というサイクルで出来ています。

そのため、そのリズムに則って生活をするという事は自律神経失調症の改善や予防にとても有効なんですね。

実際に自律神経失調症の症状を訴える人には、昼夜が逆転した生活を送っている人や、生活リズムにばらつきがある人が多いです。

「昼間はきちんと明るい場所で過ごして、夜は暗い場所で休む」という事は自律神経の働きを整える事にも繋がり、精神衛生上もとても良い事であるとされています。

きちんとした生活リズムで過ごす事はストレスの軽減にもなりますので、「規則正しい生活」という言葉はとても大切な言葉だという事を認識する事が大切です。

食生活を改めてみる

日常生活に食事は欠かせないもので、食事によって自律神経失調症を抑制する事も可能と言われています。

ストレス対策として有名な成分がカルシウムですね。

カルシウムはストレスを抑えてくれるだけではなく、不眠の解消にも効果的ですので、日頃の食生活でカルシウムが不足しないように補う事は大切でしょう。

また、神経系を正常に機能させるために大切なのはビタミンB群です。

ビタミンB群は肉類や豆類、魚類などに豊富に含まれていますので、それらをきちんと食事に取り入れる事で自律神経失調症の症状の改善に繋がると言えます。

その他にビタミンA、ビタミンCなども意識的に食生活に取り入れることで、ストレス耐性を高める効果がありますので、積極的にこれらの栄養を摂るような食生活を心掛けましょう。

医師による治療を受ける勇気も大切

”自律神経失調症で病院に行く”という行為に対するハードルは意外と高いものですよね。

もちろん医師やクリニックなどは来やすいように敷居を下げてくれますが、実際に一歩踏み出す事ためには勇気が必要です。

インターネットでは「心療内科に行ったら薬ばかり出されて悪化した」というような情報が多かったりもしますし、「周りにどう思われるか」という世間体も気になるものです。

しかし、行くか行かないか迷っている内にどんどん悪化してしまうよりは、勇気を出して医療機関に行った方が良いでしょう。

治療法は病院やクリニックなどによって様々ですが、カウンセリングや薬物療法などの広く知られている治療法だけではなく、指圧やマッサージ、鍼灸などを用いる治療もありますし、アロマテラピーや音楽療法などもあります。

もちろん病院に行っている時間だけで改善するというものではありませんので、医師による生活指導などを受ける事も出来ます。

「自分ではどうしていいか分からない」と悩んでいる方は、医師の話を聞いてみるだけでも改善の活路が見出せるかもしれません。

自律神経失調症は、日常生活の生活環境や生活習慣、それによるストレスなどが原因となる症状ですので、客観的な意見がとても大切なんですよね。

自分では思いもしなかった事で改善されるというケースもありますので、医師によって視野を広げてもらう事が改善の近道になるかと思います。